
つい先ほどバングラデシュ代表のファルクさんのFacebookにこんな投稿がされてました。
[投稿内容]
さっき工場を出かけた時この彼女がゲートのところに2時間位待っていた、私を見つけて近づいて仕事見つけに来たと言う事言って泣き出している。子供2人いて旦那が今までリキシャ運転してたけど最近からだの調子悪くてずーっと休んでいるらしい。家族5人で生活すごい苦しんでいる他の工場行ったら体のサイズが小さいから入れてもらえないらしいです!何の原因か分かりませんけどうちですぐ採用しました。
さすが、ファルクさん。
確かに彼女は身体がとても小さく、仕事面では不安が残ります。彼女が仕事をできるようにするためには、彼女専用のテーブルを作らなければいけないかも知れません。
でも、ファルクさんは彼女の過程の事情を聴き、採用を即決する訳です。バングラデシュ工場には、そんな“ファルク父さん”に助けられたスタッフがたくさんいます。
3カ月前にはこんなことも↓
[投稿内容]
BLJ バングラデシュファミリのスタッフシャハナーズ!現在入院中、最近調子悪くて会社休んでいた、問い合わせして見 たらお腹ずって痛くて動けない状態でした。現地のお医者 に行って薬持って来ているけど治らない、現地に医者から Appendicesと言う病気目だが手術しないと治ら ない事でした、手術するためお金も必要だし面倒見てくれ る人誰か必要。彼女のお母さんいない、お父さんに連絡し たらお父さんまた結婚して家族増えて自分の生活黒死んで いるのに何も出来ないと言ってたそうです。この話聞いて 現地の医者と話しに行ってすぐ手術しないとやばい事なる 話聞いてお金はどうにかなる直接病院連れて行きました、 入院した日に手術でした今手術後ベットに寝ている。
彼女が早く治ってまた笑顔で働いてくれるのが楽しみ
これを見た私は、「手術代と今後の治療費は俺が払うよ。すぐ振り込みするから金額を教えて」と連絡しました。すると彼から返ってきた答えは、
「会長有難うございます。彼女がすごい黒死んでた私の親戚誰もいないから死んだらこの辺のお墓に入れて下さいまで言われた、会長含めて皆さんの気持ち伝えますすごい喜ぶと思います。今回に関してバングラマネジメントチームで分けて支払います僕とマスンバイ多く払えれば今回に関して足りると思います。」
バングラデシュのマネジメントチームみんなで彼女の医療費を建て替えることにしたそうです!本当に素晴らしい奴らです。
これぞ僕らが大切にしている『ファミリー』意識です。
発展途上国にある会社を訪れたことがある方はご存知だと思いますが、このようなことは現地では考えられないことなんです。
通常、発展途上国においてマネジメントチームと労働者は、『使う側と使われる側』という労使関係がはっきりで出来上がっています。
ましてや、何百名規模の工場の経営者が、「工場の掃除を一緒にし」「昼ごはんを一緒に食べ」「一工員が休んでいるのを心配して自宅にお見舞いに行く」などということあり得ない話なのです。
だから、ファルクさんの工場には、どんどん人が集まってきます。他の工場で差別的扱いをされたり、給料を払ってもらえなかったり、失業した人たちが、彼の噂を聞きつけてやってきます。正に“駆け込み寺”状態です。
ちなみに、このことでファルクさんは他の工場経営者からかなり目をつけられて、つい先日もバングラ革業界のドンに"うちの工場にいる工員がキミの工場に逃げ込んでいると聞いたが、これ以上採用しない方が良いぞ"と脅されたそうです。。(笑)
そんなバングラチームを全力で応援するのが日本チーム。この1年ちょっとで既に約1億円をバングラ工場に送っています。
そして、昨晩のミーティングで、
“急成長する受注に追い付かなくなって、オペレーションが混乱してきました...”
というファルクさんの窮状にBusiness Leather Factoryチームのクレとユカの二人は、急遽日本での自分たちのプロジェクトをストップしてバングラデシュに急行。しばらくバングラに滞在することを決断しました。
このチームワークとファミリー意識こそが、この会社を真の『ソーシャルビジネス・カンパニー』たらしめている所以です。
"私たちは途上国の貧しい人を助けています"と言って、美しいビジネスプランを書いてソーシャルビジネスコンテストで受賞しても現実は何も変わらないのです。
僕らは徹底的に『実』を取りにいく会社です。本当の『ソーシャルインパクト』だけをひたすら追求し続けている社会起業家集団です。
この決して派手ではないが、確実に社会を変えていく僕らの今後に是非ご期待ください!