
はじめまして!
現在フィリピンで事業を開始している坪田と申します。
フィリピンのスラムにおける貧困解決のため、第一歩目として、
小規模飲食店のフランチャイズ事業を立ち上げています。
(写真:1号店FCオーナーとなるリトさん)
スラムの貧困連鎖の中で、学歴や貯金が一切なく雇用機会も無いという人たちが、初期費用ゼロ(自社からのマイクロファイナンス)で小規模なフランチャイズビジネスの機会を提案するというビジネスモデルとなります。
初めてのブログになるので、事業内容の詳細やニュースは今後また随時シェアさせて頂くとして、
今日はそもそも僕がなぜ日本を出て、この事業をやると決めたのか、について少しだけ書いてみようと思います。
目の当たりにした世界の不平等
全てのキッカケは、学生時代にフィリピンへ来た時、自分の目で見た想像を絶する貧困問題でした。
ガラスの破片が落ちているようなスラムを裸足で歩く子どもたち。家族でホームレスをする人達。
毎日、ゴミ山と呼ばれる危険な環境下でゴミを拾い、それを売った日銭で何とか生き延びる人達。
1990代の日本に生まれた僕にとっては、それは本当にショッキングで、
恵まれ過ぎている自分に罪悪感すら感じました。
自分は子供のころから食べるものに困る事なんてなかったし、
望まなくても普通に生きているだけで行きたい学校に行けた。
たまたま生まれた場所が違うだけで、「人生の選択肢」という意味での豊かさが、
これだけ違うのかと。なんてアンフェアな世界なんだと、なんとも言えない虚しさ、憤りを感じました。
将来は自分が金持ちになって、彼らのために何か出来るような影響力を持った人間になろうと決めましたが、
その頃は度胸も覚悟も全然足りなく、「まずは企業で修行してから」と自分に言い訳をし、大学卒業後は一般企業に就職。
その後一度転職をし、約3年の会社員生活を送った後、ようやく「起業するんだ」と腹をくくり、行動に移しました。
よく、「起業は成長してから」とか「30歳で起業する」とか、何故か起業のタイミングを随分と先に設定する話をよく耳にしますが、
当時の僕は、「やる」と決めてから、行動するのにあと1ヶ月ですら待てなくなっていました。
「1日でも早く行動しないといけない。」とにかくそう感じていました。
後々になって、ボーダレスアカデミーに入学してビジネスプランを作り込む事ができましたが、独立当初は事業プランなんて紙くずレベル。貯金もゼロ。むしろマイナス。笑
実力もサポーターも何も無い、完全にレベル0からのスタートでした。
何がそこまで腹を括らせたか?
学生時代はビビって「とりあえず就職」してしまった僕が、
なぜこのタイミングで腹を決める事ができたのか?
それは自分の人生について深く考え出したタイミングと重なります。
いきなりですが、「あなたの人生の目的は何ですか」と聞かれたら、
皆さんなら何と答えますか?
明確な答えがある方もいるだろうし、ひょっとすると未だはっきりと固まっていないという方もいると思います。
僕も、少し前まではこんなこと明確に答えられませんでした。
でも、ある恐ろしい言葉が、この難しい「問い」について考えさせてくれました。
「人間、死亡率100%」
こんな事実、言われてみれば当たり前のことですよね。
今ここに存在する僕たちは、誰一人として例外なく、
100%の確率でいつか必ず死んでいく。
どれだけ足掻いてもいつか必ずその日は来るし、
それがいつなのかは、その時になるまで分からない。
この当たり前の事実を、この衝撃的な言葉で改めて聞かされ、
その現実を初めて本当に理解しました。そして僕は強烈な焦燥感に駆られました。
「このままの生き方でいいのか?」
「このまま死んでいって本当に後悔はないのか?」
「最高の人生だったと、心から満足して死ねる生き方をしているか?」
「他人や世の中に少しは役立つ事が出来たと、自分の人生を自分で誇れるか?」
そんな疑問が次々と出て来ました。
答えは全て"NO"でした。
いつか必ず人生の終わりが来るという、この冷酷な事実を正面から受け止めるまでは、
「いつかはチャレンジする」と思いながらもその「いつか」を、
いつまで経っても始めないまま、ぬるま湯に甘んじていたんです。
チャレンジしない生き方を、無意識に毎日選んでしまっていたんです。
でも、この言葉を機に自分なりの答えを考え続け、ようやく腹から納得できたのが、
『世の中から貧困という不公平を可能な限り無くしたい』ということでした。
万が一失敗したとしても、別に命を奪われるわけでもないし、
「人生を何に使おうか?」と自問し、生き方を自分で意思決定する事に意味がある。
これからもっと沢山の人と出会い、自分の見える世界が広がっていくにつれて、
「人生の使い道」が変わる可能性もあると思います。
でも、現段階での「使い道」を明確に定め、そのために「今」を精一杯生きる。
これが「自分の人生を生きる」という事の本当の意味だと思っています。
僕はまだまだマサラタウンから出たばかりの未熟野郎ですが、
死ぬ時に後悔の無いように。頂いた命を決して無駄遣いしないように。
今、自分がやるべき事をひたむきに頑張っていきます。
拙い文章でしたが最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は会社の話や事業の話ができたらなと思います。
これからも宜しくお願いします!