こんにちは、タベモノガタリ株式会社の代表の竹下友里絵です。
ボーダレスグループでは最年少社長、1996年生まれの23歳。入社的には新卒にあたります。
創業は地元の兵庫県神戸市にて2019年2月。9ヶ月がたった今、感じていることを率直に綴りたいと思います。

 

|ボーダレスとの出会い

大学を1年休学し、複数の企業でインターンを経験させてもらった私は、復学と同時に2人の仲間とともに起業を前提に「タベモノガタリ」という団体を立ち上げました。
そんな私がボーダレスに出会ったのは、仲間とともに出場したユヌス&ユー ソーシャルビジネスデザインコンテスト(https://www.yycontest.org/)でした。

学生・社会人合わせ全140チームほどが参加したコンテストでタベモノガタリは3つの企業賞を受賞。
そのうちの1つが「ボーダレス・ジャパン賞」。グループで起業できる権利だったのです。

 

大学1年の頃からフードロスに興味を持っていた私は、流通にものせられず畑でたくさんの農産物が捨てられていることを知ります。

 

ブロッコリーは上から見たときにまんまるじゃないとダメ。じゃないと箱に入れるとデッドスペースができちゃうから。
キャベツは外葉1枚に亀裂が入ってるとダメ。お客さんに届くまでに傷んじゃうでしょ?
ズッキーニは180g以内じゃないとダメ。もちろん曲がってるのは効率悪いから買えないよ。

 

形や見た目が悪いと消費者が買わないというのも1つの理由ですが、
もう1つの大きな理由は「流通業者にとって非効率だから」でした。

 

もっと産地に寄り添った流通が必要だ。

 

私はそう感じて、八百屋になることを決めました。

takeshita
(普段はこんなハッピを着ています!笑)

 

|目の当たりにしている、理想の社会と現状の大きすぎるギャップ

創業してからどんな事業を主幹にしていくのかを探り、見つけ出す毎日です。
駅構内の中でゲリラ販売してみたり、神戸の飲食店に卸売をやってみたり、
直近では毎日通うオフィスや幼稚園に、店主が見繕った1週間分の野菜が届くという新しい小売の形を考えています。

起業当初「絶対うまくやれると思うわ!」と意気込んでいた私にとって何度もなんども事業を変更することは、自分で決めているにも関わらず不安になります。

「本当に私に事業を創れるのか。」という不安、そして描いている壮大なビジョンに到達できるのかという焦り。

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私はもともと国際協力に興味を持っていました。
「世界には約8億人の人が食べられずに死んでいる人がいる」という事実を知ったとき、当時中学1年生で食べるのが大好きだった私にとってものすごい衝撃でした。

 

そこから国際協力の道を志し、英語の勉強をするために高校2年生の時にカナダに1年留学に行きます。
そこで目の当たりにしたのは、みんな何の躊躇もなく食べ残しを捨てること。
カナダだから捨ててるのかな〜と思ったら、日本でも約640万トンもの食品を捨てていた。

 

「えっ。世界の一方では食べられない人がいるのに、世界のもう一方ではこんなに食べ物が捨てられているの?」
そんな食のアンバランスという矛盾に問題意識を持ち始め、フードロスが大切なトピックのひとつになったのです。

 

私が最終的に創りたい社会は、世界人口全員が毎日「おいしい!」で満たされる世界。
フードロスをなくすというのはそのビジョンの中のたった一部分でしかないのです。

 

 

|うまくいかなくてもやっぱり、社会起業家であり続けたい。

私が事業を変更し続けている理由はたったひとつで、"創りたい社会に向かえているかどうか"です。
駅売りは電車が来るたびにレジには10人以上並ぶ大盛況さでした。
飲食店が密集する神戸ではマーケットが大きいにも関わらず地元の野菜が流通していないのが現状です。

 

でも駅売りは、産地のことをじっくり伝えるコミュニケーションをどうしても取れなかった。
でも飲食店への卸売は、飲食店ファーストになってしまって時々産地に無理をさせてしまうことがあった(受注したものを無理やり間に合うように農家に出してもらうなど)。

 

産地にあるものを柔軟に出せる売り方を探し、たどり着いたのが「店主の1週間分見繕いセット」でした。
(詳細はこちら→https://www.yaoyanotakeshita.com/post/店主が見繕った1週間分の野菜が届く、新サービスがスタート!【-テスト導入企業-保育園-幼稚園-募集-】

 

やってみてもしかしたらまた変えなければならないかもしれません。
でも毎挑戦ごとに気づきがあり、良いソーシャルアクションに向かって行っている気がします。

 

ボーダレスにいると、目の前の金に目をくらませず、社会創りを最も大切にすることを忘れずに済みます。
たくさん課題は抱えておりわたし自身もまだまだ未熟ですが、これからもタベモノガタリの動きを楽しみにしていただけると嬉しいです。

 


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