
こんにちは!ビジネスレザーファクトリーのはなみちです。
少し前になりますが、6月末ビジネスレザーファクトリーの福岡オフィスでは、「まこっちゃん」と「エリーナ」という大切な仲間が、卒業を迎えました。創業初期からビジネスレザーファクトリーを支えてくれていたこの二人の卒業に、今の私が思うこと。
二人の存在
まこっちゃんは、ビジネスレザーファクトリー記念すべき第一号店である天神店の初代店長です。その後、福岡オフィスのバックアップチーム(通称BUT)で新店舗の立上げやVMDを担当しました。
接客大好きまこっちゃん。バングラの本革製品を、一つでも多くお客さまに届ける、接客のプロフェッショナルでした。怒涛の初期を乗り越えたまこっちゃんは、いつだって強く、いつだってインパクトにこだわるメンバーだった。ここぞという勝負の時に私はいつも、まこっちゃんがいれば「きっといける」って思えた。
同時に、「存在がアイスブレイク」と言われるほど、まこっちゃんがいればオフィスの雰囲気が一瞬でパッと明るくなるような存在で、だからまこっちゃんが出張でしばらくいないと、「まこっちゃんロス」を感じるくらい、みんなに愛される存在でした。
エリーナは、第三号店目である品川店にメンバーとして入社、その後品川店リーダーに抜擢。横浜店がオープンする時には、横浜店のリーダーを任される存在になっていました。その後、福岡オフィスのBUTで法人営業を担当。
彼女がリーダーの時、いつだって素直で、いつだってメンバーを第一に考えるメンバーでした。彼女の場合は、最初からリーダーを目指していなかったのですが(むしろ「自分にはできない」と言ってたね)、関東チームが苦しい時に、自然とリーダーシップを発揮し始めました。だから、「彼女だったら絶対にいいリーダーになる」と私は確信できた。
同時に、いつも自分自身のチャレンジに前向きで、「〇〇やってみる?」って提案すると、「はなみちさん、やってみます!」と二つ返事で、すぐに動き出すメンバーでした。まだ彼女が東京にいた頃、いつの頃だったか、忙しくていっぱいいっぱいになった彼女から電話があって、電話越しに涙を流しながら話す彼女の言葉を聞きながら、きっと「やってみる」の裏には、並々ならぬ努力があるだろうなって思った。彼女は、「愚直な努力」を体現する存在でした。
いつだって応援している
そんな二人から「ビジネスレザーファクトリーを卒業したい」と相談がありました。
まこっちゃんは、もともと40歳になったら、新たなチャレンジをしたいって聞いていたし、どんなことをやりたいかも、私を含めてみんな知っていた。
エリーナは、二人でいろんな話をしていく中で、新しいチャレンジを見つけたことを、私も理解していた。
私の役割は、メンバーの未来を本人以上に考えることです。メンバーの未来を考える時、私はいつもひとつの企業の中で形成される狭義の「キャリア」ではなく、それぞれの「人生においての未来」を考えたいと、強く思っています。だから、ビジネスレザーファクトリーで働くことだけでなく、もっと広義の「働く」の中で、それぞれの未来をとらえたい。
だから、二人の新たなチャレンジは、とても前向きな卒業だと捉えていました。
だけど、本当は
ずっと心の底から「応援したい」って思っていたし、みんなにも「応援しよう」とそう伝えたと思います。それは、嘘ではないし、本心から思っていること。
だけど、この二人の卒業が決まったとき、本当はすごくすごく「さみしい」と思いました。経営者だからとか、リーダーだから、とかそういう役割は置いておいて、やっぱり仲間として素直に、「さみしい」と思いました。
まこっちゃんの送別会では、まこっちゃんが動画観ながら泣いているっていうことも、タバコが司会しながら泣いていたってこともあったけど、自分でもびっくりするくらいに泣いてしまいました。
エリーナと最後に会った時には、「応援しているよ」って言った帰り道に、空を見上げながら、心もとなく、とぼとぼ歩いてしまった。
メンバーが卒業するときは、いつだってそうなってしまいます。一番は応援しているよっていう強い気持ちと、とはいえやっぱり「さみしい」っていう、複雑な感情が入り混じった感情になるのです。
卒業は、成長の機会だ
もう一方で、メンバーの卒業に関して、今の私が確信していることがあります。
それは、メンバーが卒業した後、卒業したメンバー以外のメンバーの「成長の機会」になる、ということ。今まで、卒業するメンバーがやっていたことだから、新しいメンバーにとっては、やったことがないチャレンジがたくさんある。大きく任せてしまうので、最初はできなくて、全体としてボロボロになります。だけど、私はそれで、いいと思っている。新しいことにチャレンジし、成功し、失敗していく過程で、ものすごい成長する機会になる。
まこっちゃんの送別会の二次会で、他のメンバーからの贈る言葉を聞きながら、私はきっと「大丈夫だ」って思えました。新しく入ったメンバーが多くても、大切なことは、メンバーの血となり肉となり、受け継がれている。そうやって、みんなが大切にしていたビジネスレザーファクトリーが受け継がれて、次の世代が育まれていくのだと確信しています。
だから、二人とも、安心して、次のステージに向かってほしい。
今いるメンバーたちとともに、ビジネスレザーファクトリーは成長し、二人がここで働いていたことを、心から誇りに思えるようなチームになります。それが、卒業した二人への、約束です。
■ビジネスレザーファクトリーとは?
手頃な価格で上質な革製品を提供する「働く人のための」牛本革製品専門ブランド。バングラデシュの貧困層に雇用を生み出すことを目的として始まった。バングラデシュでは、年に一度開催されるイードと呼ばれるお祭りで、大量の牛皮が発生する。この牛皮を使った革製品の工場で、雇用を生み出せる可能性を見出だし、2014年に事業をスタート。創業から3年、現在工場では約500名を雇用、その家族を含め、約2,000名の生活を支える。2014年3月よりネット販売を開始、現在8店舗を構えている。2015年には「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞し、「ガイアの夜明け」、「事業構想」などメディアにも多数掲載される。
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