こんにちは。ボーダレスキャリア  やまとです。

先日のボーダレスアカデミーでの株式会社フーディソン山本徹さんの話で、とても印象に残る言葉があった。

「創業期の会社ほど、経営者の性格や能力に恐ろしいほど影響を受ける」

私がやっているボーダレスキャリアも正に創業期、この言葉が痛いほど心にしみた。ただ、性格はなかなか変えられないし、能力も短期間で向上するものではない。そこで大切なことが、自己変革のための正確な自己認識と深い内省だ。

山本さんは「内省タイム」というのを設けているらしい。毎日21時になったらその日起こった事を振り返り、その時の自分の感情の動きを書き出すらしい。こうして自分と向き合っていると、これまでの傾向とは違う変化が現れたり、時には自分でも予測不能な動きをしていたりということがある。それを頭の中だけに留めず文章化することで、新たな自分の発見にも繋がるそうだ。

今回の話を聞いて自分はまだまだ内省が足りないと感じたし、自分の弱い部分を認めきれていない、つまり正確な自己認識ができていないことに気づかされた。

そこで今年最後のブログは、経営者としての今の自分の位置を正確に把握し、記録しておくためにも自分自身について書きたいと思う。
 

自分はプレイヤータイプ

まず一つ目に、自分は0→1を創れるようなタイプではない。では、1→2→3と構築していくのが得意なのか?というと、それも得意とは言えないかもしれない。もちろん、何もないところから新しいビジネスやサービスを生み出せる力は欲しいとは思うが、現時点での自分にはその力はない。

ただ、ここで重要なことは、「0→1を生み出せるタイプの人間じゃないと経営はできないのか?」ということだ。私はそんなことはないと思う。

これは実際にやってみて感じているのだが、アイディアなんて既存のものの掛け合わせと言われるように、0→1がどうしても必要な場面ってそんなにない。資金も仲間も潤沢な状態で事業を始められる場合は、役割分担みたいなのを決められるのかもしれないが、普通は創業期なんて全ての事を自分でやらないといけない。社長と言えど、やってることの9割はオペレーション構築だ。

私も事業に関わるほとんどのことを自分でやってきた。求職者獲得のために児童養護施設などを回り、全員の面談と就活サポートを行い、営業して提携先企業を増やす。もしトラブルが起きればすぐに飛んでいくということをやりながら、今のベースとなる形を作ってきた。

でもこれってスタートアップ期にはめっちゃいいことだと思う。自分でやるから全てのことに血が通うし、お客さんの反応も肌で感じられるので判断がしやすい。この時期は特に早い決断が求められる。「うーん、、」といつまでも考え込んでいる暇はないのだ。

 

自分に甘い

二つ目は、自分に甘いこと。私も様々な経営者の自伝や経営論などが書かれた本を読むのだが、みなさん自分に厳しく、努力の量も半端じゃない。とてもじゃないが敵わないと思ってしまう。それはボーダレスの他の社長にも感じることで、みんな優秀だし、本当に勉強熱心だ。

しかし、じゃあ自分は何もせずそのままでいいのかというと、もちろんそんな訳にはいかない。能力が足りない奴は、努力するしかない。だから私は「自分に甘い奴が、どうやったら努力を続けられるのか?」を考えた。そこで行き着いたのが、
「できることを安定的に休まず続け、習慣化する」
ことだ。

先ほどの経営者の本の中で、私はある共通する点を見つけた。それは、猛スピードで走る力があり凄い結果を出すが、途中で体を壊して休んでしまう経営者が多いこと。体調不良が続き休みがちになったり、長いと数年間働けなくなった人もいる。それぐらい経営という仕事はハードなのだ。

このことに気付いた時に思い出したのが、ウサギとカメの童話だ。「自分はウサギのような能力はないが、カメのように休まず少しづつでも前に進んでいれば、いつかウサギを追い抜くことができるかもしれない!」そこで今の自分に足りないものを書き出し、その力を付けるためには何をすればいいかを考えた。
 

・運動(ランニングと筋トレ) → 安定的に働くためにも体が大事
・読書(毎月5冊以上) → 思考力向上、心理学なども勉強中
NewsPicksというアプリでコメント → 思考スピードアップとアウトプット
・ブログ(毎月4本以上) → ステップ就職のサイトでも書いている
など

中でも運動はおすすめで、ランニングは考え事をするにも嫌な事を忘れるにも最適。筋トレはやればその分筋肉が付くので、「変化してる感=進んでる感」が味わえる。この「進んでる感」を味わうって私の中ではかなり重要。事業やってて「売上が増えない、お客さんも増えない、一生懸命やってるのに何も進んでない、、」みたいな時期はマジでつらい。不安に押し潰されそうになる。そんな時に運動することで、私の場合は精神の安定に繋がっている。

やってる内容は大したことはないが、大事なのは無理なくちゃんと続けていくこと。脳科学的には「やる気が行動に繋がる」のではなく「行動するから、やる気が湧いてくる」らしい。なので、とにかく日々のルーティンの中にやるべきことを組み込み、やる気に関係なく無意識的に取り組めるようにした。

あと、自分に甘くて良かったなと思うことが一つだけある。それは「最終的に自分を許せる」こと。もともと自分は凡人だと思っているので、上手く行かなかった時でも「まあ、しょうがないか!」と考えることにしている。さらに落ち込む時間も短いので、すぐに「次だ、次頑張ろう!」と気持ちを切り替えることができる。この点は自分の性格が役に立ってるし、自己肯定感の高い人間に育ててくれた両親に感謝している。
 

ボーダレスだからやれている

最後にこれが一番大きいのだが、もし自分一人で今の事業をやっていたらとっくに潰れている。いや、むしろ始めることすらできてない。それくらいの実力しかないのに、今私は事業をやっているし、事業開始から一年半で黒字化もできた。

なぜか?それは間違いなく、ボーダレスのグループ会社の一つとして事業をやっているからだ。それくらいこの環境は恵まれていると思う。

例えば事業をやるにはお金が必要だ。ボーダレスなら最高で3,000万円の資金提供を受けられる。私も貯金なんかなかったから、この仕組みがなかったらそもそも始められてない。さらにボーダレスは国内外で20以上の事業をやっていて、そこで蓄積されたノウハウも共有できる。マーケティングや各分野のプロのサポートも受けられる。

前述したように、私はプレイヤータイプだ。そんな私がいきなり事業なんて創れるはずがない。だからこそ事業プランはボス(田口)に一緒に作成してもらったし、その後も行き詰まる度にアイディアやアドバイスをもらっていた。事業がスタートしてからは、バディとして作内がついてくれて、マーケティング企画からWEBの立ち上げなど自分ができない部分を全てやってくれた。

ボーダレスグループの仕組み
事業家をサポートする仕組み

他にもボーダレスには「MM=マンスリーミーティング」という面白い仕組みがある。これは各グループ会社の社長5〜6名が毎月一回集まり、各社の経営課題について会議を行う。そこで自分の事業だけでなく仲間の事業の課題に対しても真剣に意見をぶつけ合う。社長という同じ立場で意見をもらえたり相談に乗ってもらえたりする機会はとても貴重だ。

こうして振り返ってみると、まだまだ私は実力不足ということに改めて気づかされる。事業としてもやらなければならないことが山ほどある。それでも毎日こうして楽しくやれてるのは、「社会問題をビジネスで解決する」という大きなテーマに向かって、切磋琢磨したり、協力して助け合ったりできる仲間がいるからだ。そのことへの感謝を忘れず、これからも努力を続けていこうと思う。

 

最後に、
もし、今、自分の中に本気で解決したい社会問題があるなら、ぜひ、会社説明会に参加してみてください。
そんな社会起業家を支える仕事がしたいという方のご参加もお待ちしてます。
ボーダレスはあなたの想いを実現するとても良い環境です。

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