こんにちは。ボーダレスキャリア  やまとです。
突然ですが、「あなたにとって"いい会社"とは?」と聞かれたらどう答えますか?
儲かってる、業績が安定している、優秀な人が多い、給与が高い、休みが多い…

いろんな意見が出るでしょう。どの立場から見るかによっても違ってくるかもしれませんね。
今回のブログでは働く側からではなく、雇用する側(経営者側)から"いい会社"について考えていきたいと思います。

良い経営理念があればいいのか?

多くのビジネス本や経営セミナーなどでも「これが一番大事だ!」と言われるのが、経営理念ではないでしょうか?経営理念は「この会社は何のために存在しているのか?」という会社の在り方を示すもの。

働く社員に対して、顧客に対して、社会や地域に対してどうあるべきか?どんな価値を提供するのか?という、会社の背骨となり皆の拠り所となるとても大切なものです。

そのため多くの経営者が良い経営理念を作ることに情熱を注ぎます。しかしこの経営理念、作ることに一生懸命でもその後、ちゃんと社内に浸透させるということに真剣に取り組んでいる会社は意外と少ないのではないでしょうか。

「お客様第一」と謳っていながら経営者はじめ社員も自社の都合で商売をしてたり、「従業員の幸せ」を掲げているのにどんどん人が辞めていってたり。

では、理念を浸透させるとは?

私は経営理念を浸透させるということは、"何を大切にするのか?"を社員一人ひとりが理解し"共通の価値基準"で物事を判断できるようにすることだと思います。

先日、徳島県にある西精工さんを訪問させていただきました。

西精工さんは、

『日本でいちばん大切にしたい会社大賞』・『日本経営品質賞』・『ホワイト企業大賞』など、多くの賞を受賞されている、小型・極小パーツのナットの製造会社です。

様々な取り組みの中でも毎朝1時間かけて行われている「朝礼」は有名。

社員さんが小グループで気づきを発表し、それを全体にも発表。ファシリテーターの方が発表者に質問、そしてそれに答える。さらに質問と答えるというのを繰り返して対話を続けていきます。このプロセスを通して、大切にしている経営理念やフィロソフィーが社員に理解され、自分の中に落とし込まれていく。それを毎日繰り返しているのです。

素晴らしいのは朝礼だけではありません。会社の敷地に入った時から「雰囲気」が違うんです。隅々まで清掃が行き届いた美しい社内、働く方々の挨拶や笑顔がそれを作り出しており、本当に心が震える程素晴らしかったです。

強い信念を持ってやり抜くこと

そんな素晴らしい会社西精工さんも、今の西社長が入社した平成10年まではこんなではなかったそう。社員の中には挨拶をしない人もたくさんいたし、工場の床に商品であるナットが落ちていても誰もお構い無し状態。自分たちの仕事に誇りを持って働いている人は本当に少なかったと言います。そんな状態の会社を今の状態に変えたのは、「社員の幸せのために、自分が信じたことを徹底的にやる」という社長の信念と、絶対に諦めずにやり続けて会社を変えてやるという執念でした。

例えば挨拶。社長はタイムカードの横に立ち出勤してくる社員に向かって目を見て挨拶する。それでも目も見ず挨拶もしないという人もいたのですが、とにかくこれを毎日続けたそうです。そうすると、次第に社長の熱意が社員に伝わってくる。

「この人は本気だ。本気で会社を変えようとしている。」と感じ、ついていきたいと言ってくれる社員が少しづつ出てきた。

社長が小姑のように、毎日毎日自らの言動で伝え続けること。

皆に好かれようと"いい人"を演じていては、今の会社の姿はない、そう言われていました。

ただ、「やり抜く」ことは、言葉にすると簡単ですが実際にやるのは本当に難しい。私も経営者になってそれが痛いほど分かります。でもここで逃げてはダメ。自分が信じたことを徹底的にやり抜く強さこそが人の心を動かすのです。

だからこそ私も、例え「小姑のようだ!」と言われようとも強い信念を持ち、それを自分の言動で丁寧に伝えていきたいと思います。

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