
このブログでは、24歳の自分がどのようなことを想い、考え、働いているかをお伝えできたらと思っています。
同じような志を持つ方、ぜひご連絡ください(笑)。
一緒に何かができたらと、そう思っています。
さて今回のブログでは、韓国での経験と一冊の本を通してたどり着いた「リーダー論=どのようにして事業を、そしてメンバーを導いていくか」ということに対する「現在」の私なりの考えを書こうと思います。
「人を生かす-リーダーとして働く-」ということ
先日、私は韓国での9ヶ月の駐在を終えて日本に帰国しました。
韓国ではメンバーを採用し、事業を統括するという経験をしました。その中で直面したのが「人の上にたつこと」の難しさ。
・事業として利益を出せるように導く事
・人材を育成すること、組織が活性化するように導く事
直面するそのすべてが、今まで経験したことのないことばかりで、その狭間で悩み、もがいていました。
リーダーとして・ビジネスマンとしての己の未熟さゆえに、うまくいかないことばかりでメンバーにはものすごく大変な思いをさせてしまいましたし、事業としても私としてもまだまだ足りないところばかり。
どうすれば良いのかと、悶々とする日々が続きました。
「リーダーとしてどうあるべきか?」
「メンバーをどのように導いていけば良いのか?」
答えが出ない日が続き、答えに近づいているように感じても、一向に具体的にならないその答えに葛藤する日が続きました。
そんな折に出会った本があります。
―「人を生かす」―
その本は稲盛和夫さんの『人を生かす-稲盛和夫の経営塾-』
稲盛さんは京セラの創業者であり、そして現在は様々な分野でご活躍なされている方ですが、この本はその稲盛さんの「経営者のための塾」での問答を収録したものです。
会社を立ち上げたものの、事業がうまく回せない・人材が育たない・社風を変えたい等、経営者の方々が実際に抱えている悩みを稲盛さんにぶつけて、稲盛さんがそれに全力で応えています。
この本を通して気づいた事、学んだ事がたくさんあります。
一ページのほとんどが黄色いマーカーで埋め尽くされる、なんてことも多々おこりました(笑)
そしてその中で、
「リーダーとは何なのか?」
「どうやって組織を率いていけば良いのか?」
それまでバラバラだった考えのピースが少しずつ少しずつつながっていって、私なりに一つの答えにたどり着きました。
−親になるという事−
それは「親(家族)になる」ということ。
(これは先輩の高橋がブログで書いた人材育成の姿と重なる考えです。まだ結婚すらしていない私がいうと少しおかしい気もしますが(笑))
「なぜ24歳である自分がこんなにやっているのに、同じくらい頑張ってくれないのか?」
「なぜ自分の想いは伝わらないのか?」
以前の私はそんな事を考えていた時期がありました。
決してポジティブでない気持ちで、不満を言葉にしてメンバーにぶつけてしまったことも多々あります。
そこには「一緒に生きる家族」としての意識も「メンバーの成長と幸せを純粋に願う親」としても姿はなかったように思います。
その結果に待っていたのは、どんどん離れていくメンバーの心でした。
どうすれば良いのか分からず、離れていくメンバーの心をつなぎ止めたくて、メンバーのやること成すこと全てに甘くなってしまった自分もいました。
それではダメだという自分と、でもどうしたら良いかわからないという自分の狭間で毎日毎日が葛藤の連続でした。
−小善は大悪に似たり−
稲盛さんの哲学の中に「思いやりの心」というのがあります。
稲盛さんはそれを、「それは決して社員をチヤホヤすることでも社員に迎合することではない」と言います。
むしろチヤホヤすることは小善で大悪だと。
本気で社員の成長を考えればこそ、厳しく教えることが必要で、それこそが大善と稲盛さんは言います。
昔から「かわいい子には旅をさせろ」という言葉がありますが、
本気で子どもの事を思うからこそ、親は子どもに厳しくします。
リーダーも本気でそのメンバーを思うからこそ、厳しく接します。
ここには、以前私が陥ってしまった損得感情による不平不満の心はありません。そこにあるのは、純粋に社員への愛情であって「親・家族」の心です。
そして親だからこそ、ただ厳しくするだけではなくて、子どもの成長を見守ります。苦しそうな表情を見かけたらもちろん、声をかけるでしょう。助けようと手を差し伸べるでしょう。
ネガティブな感情・ポジティブな感情、仮に同じ言葉を口にしたとしても、その感情は、異なったものを相手に伝えます。
「親になる」もしくは「家族になる」という視点には、
自分の事だけでついつい精一杯になりがちだった私に対する戒めがあります。
私に足りなかった視点が、「親になる(家族になる)」という視点につまっていました。
最後に。
迷惑をかけながらも、私とともに仕事をしてくれたAMOMA韓国メンバーがいます。
また韓国から帰ってきた私にチャンスをくれる会社があります。
ここで、韓国で学んだ事・本を通して学んだ事を生かさなかったらそんなみんなに申し訳が立たない。
感謝の気持ちを胸にこれからも頑張っていきたいと思います。