ボーダレスキャリアやまとのブログ連載も今回で15回目。

数年前から私は出会った人や読んだ本で心に響いた言葉を書き留めている。

特に社長やリーダーなど組織を持つという立場の場合、「どんな言葉を選ぶか?」「どう伝えるか?」が周りに与える影響は大きい。そのため常に自分の言葉を磨く必要がある。このブログを続けている目的も半分はそのため。

 

これが私の「言葉帳」。

「ノートに書き留めたくなる言葉」=「心に響く言葉」だと思っている。さらにその言葉は、その時の自分の状態によっても違ってくる。壁にぶち当たって苦しみの最中にいる時は、自分自身に勇気を与えてくれる言葉に励まされ時には涙することもあるし、1つの言葉が一気に問題を解決するヒントになることもしばしば。

その中でも最近のお気に入りがこちら、

仕組みで勝って、人で圧勝する

これはブックオフの創業者であり、その後飲食業界で俺のイタリアンや俺のフレンチなど「俺のシリーズ」を展開している社長の言葉だ。この考え方は我々ボーダレスグループが取り組むソーシャルビジネスの考えにも通ずるところがあると思う。

考え抜かれたシンプルな仕組み

事業を立ち上げる際に我々が一番大切にするのはソーシャルコンセプトだ。「誰の、どんな問題を解決するのか?」これが決まらないとなにも始まらない。ポイントは「対象となる人の顔が見える状態まで具体化する」こと。

ソーシャルコンセプトが固まったら、次はビジネスコンセプト作り。ソーシャルコンセプトを基に社会問題解決のためのソリューション、つまり仕組みを考える。この時に大切なのはシンプルであること。複雑な仕組みは一見良く見えたりもするが、真にインパクトを出せてちゃんと継続可能なものというのは実にシンプルであるものだ。

そのために寝ても覚めても四六時中このことを考え続け、ヒアリングや仮説検証を繰り返しながらブラッシュアップしていく。自分で「これだっ」と思ったものを一度否定してさらに良いものを導き出すこの作業は、文字で書くと大したことはないが実際は死ぬほど大変だ。

そうやって生み出された仕組みも事業が始まると、そこからさらにブラッシュアップが必要になる。当たり前だが実際のビジネスはそんなに甘くはなくものすごい現実を容赦なく突き付けてくる。事業の押しボタンを探しもがき続け、減り続けるキャッシュを見ながら不安に駆られる日々が続く。

また、シンプルな仕組みと言うのはマンパワーを必要とする場合が多い。他社が「非効率すぎる」とやらないようなことも地道にやってこそ成り立つ。なので絶対にここで手を抜いてはいけない。「なんのためにやっているのか?」そのことを自分自身に問い直し、前を向いて走り続けなければならない。この時に前出の「顔が見えるまで具体化する」というのが生きてくる。抽象的だと誰のためにやってるのかがぶれてしまうからだ。

人が最大の差別化ポイント

事業をやる上でもう一つ大切なことは、やはり人だと思う。こうして練りに練られた仕組みも、やる人間とやり方次第では台無しになってしまう。大きいソーシャルインパクトを出せるまでの“本物”に昇華させるには「どんな人たちが、どんな想いでやっているのか?」はが重要だ。実際にボーダレスでは「エコファースト」という文化(ソーシャルインパクト)を定着させるために、「やり方の美しさ」にもこだわっている。

ボーダレスグループのどの事業を見てもそうだが、本当に素敵な仲間たちが集まっている。これはかなり自信を持って言える。「この人たち本気だ。この人たちだったら応援したい。」と思わせるくらい熱い志を持った仲間をどれだけ集められるかが最大の差別化ポイントであり、ボーダレスの強みだと思う。

私がやっているボーダレスキャリアが目指しているのもこの形。対応に迷った時の判断基準は「目の前の人が自分の子どもだったらどうするか?」にしていて、そのためならとにかく手間を惜しまない。他の人材会社ではまずやらないであろうというくらい求職者のフォローをやるので、企業側からも「ここまで勤務開始後の定着フォローをやる会社は初めてだよ。」「あんたらただの人材紹介会社じゃないな。」というような声を多くいただいている。

この事業が成功するかどうかは、まさにこの「人」に懸かっている。本気で相手の人生に寄り添う覚悟で仕事に臨めるか?そういう仲間をどれだけ集められるか?それができればきっと「仕組みで勝って、人で圧勝する」ようになる。そしてその時にはきっと社会に大きなインパクトを出せる事業になっているはず。そんな姿を目指し、今日も我々は本気で人と向き合う。

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