初めまして、ボーダレスグアテマラ・MAYSOL呉原です。

ん?グアテマラ?グアテマラってどこ?と思う人が多いと思うので、まずは簡単にグアテマラの紹介と、自己紹介をします!

貧困層の子どもが教育を受け続けられる社会に

グアテマラは中米メキシコの南に位置するコーヒーやバナナの有名な国です。日本の1/3の面積、人口は約1600万人、言語はスペイン語。人口の半数以上が1日2ドル(230円)以下で生活する貧困層で、いわゆる発展途上国です。

人口の半数がマヤ系先住民であり、欧州系&欧州と先住民のミックスが30%程度です。貧困層の80%程度がマヤ系先住民の人たちで、識字率は半数程度、教育水準も非常に低くなっています。

私は、学生時代に1年間グアテマラで働いていた経験から「グアテマラに雇用を作り貧困問題を解決する事業を始めたい」と、4年前にボーダレスに入社しました。

ビジネスレザーファクトリーバングラデシュ工場→産休育休を経て、今年の1月に自分の事業『MAYSOL』を始めました。

このMAYSOLが目指す未来は、『グアテマラの貧困層の子どもたちが教育を受け続けられる社会を創ること』です。

MAYSOLのビジネスモデル

(生産を開始し、養鶏マニュアルの再テストを行いました)

MAYSOLは子供を小学校に通わせ続けることを条件とし、お母さんたちに自宅又は自宅近くの私有地での養鶏作業を委託します。鶏小屋や鶏、餌、鶏の飲料用水フィルターやノウハウなど卵の生産に必要なものは全てMAYSOLで提供し、お母さんたちは毎日200羽の鶏に餌をやり、鶏小屋を掃除し、卵を回収してもらいます。そして鶏の世話と卵を生産する作業料として、給与を受け取ります。

また、MAYSOLを始める地域では新鮮で安全な卵がほぼ流通していないため、飼料を改良して新鮮で栄養価の高い卵を他の卵と同価格で販売することで、地域全体の健康状態の改善も目指します。

(鶏小屋では200羽の鶏が自由に動き回ることができます)

この事業のユニークポイントとしては
①お母さんたちが家に居ながら家事や育児の負担にならない2時間程度で働くことができること
②お母さんたちの負担0で始めることができること
③鶏にやる飲料水のフィルターを利用し家族が安全な水を飲むことができること
です。

MAYSOLのより詳しい情報は、事業紹介をご覧ください。

実は1月に事業が始まり、お母さんたちの募集→個人面接→養鶏指導・テスト→家族面接→鶏小屋の建築→200羽の鶏の受取→養鶏作業の開始を目の回るような忙しさの中、進めてきました。そして2月25日に1グループ(5人のお母さん)の養鶏委託がスタートしました!

(MAYSOLメンバーのルベリオより養鶏指導を受けている様子)

鶏が少しずつ小さな卵を産むようになりましたが、生産開始から1ヵ月が経った今では、XS/S/Mサイズの卵を毎日700個程度産卵しています。

卵のサイズがまだまだ小さすぎるため営業・販売はまだ開始していません。
が、口コミや友人伝えでMAYSOL卵の新鮮さと美味しさが広まり、ホテルやパン屋、レストランなどから多くの注文をいただいています

そして、まさかの生産が追い付かない可能性も出てきました。。。

少しずつですが、グアテマラの人たちが卵の「新鮮さと美味しさ」を理由にMAYSOLの卵を選んでくれています。

これは本当に嬉しいことです。

MAYSOLのこだわり

MAYSOL、そしてボーダレスジャパンが目指すソーシャルビジネスでは、『恵まれない人たちのために』、『途上国の人の助けになるから』というメッセージは広告や営業で出しません

それはなぜか?

一緒に働くメンバーのことを一番に考えているからです。

『かわいそうだから購入したよ。』とお客様に言われるより、『あなたの作る商品が良いから購入したよ。』と言われる方が嬉しいですよね。

これは、私がビジネスレザーファクトリーで働いていたときに教わりました。そしてMAYSOLでも「この卵が新鮮で美味しいからうちのレストランやパン屋で使いたい」とたくさんのお客様から連絡をいただいています。

(大事に作ったMAYSOL卵をたくさんの人に届けます)

そしてより多くの人に、MAYSOL卵を届けるために、5月に新しいグループ(5人のお母さん)の生産開始も予定しています。さらに年内には50人のお母さんたちの雇用を予定しています。

これから生産オペレーションや販売オペレーションなどやらなければいけないことが盛りだくさん。猫の手も借りたいくらい毎日大忙しですが、最短でMAYSOLの目指す未来を実現できるように進めていきたいと思います。

求む、インターン生!

毎日大忙しのMAYSOLでインターン生を募集します。養鶏の知識がない方でも大丈夫。私たちも全員養鶏知識0から始めています。インターン生としてではなく、一スタッフとして共に学びながら成長し、グアテマラの子ども達のために一緒に働きたい!と思いを持った方を募集します。

インターン情報

そうです。私たち、養鶏知識0で始めました。もっというとメンバーのトニーは当初、鶏小屋に入ることもできませんでした(笑)。

そんな中なぜ、委託養鶏というモデルでMAYSOLを始めたのか?

それは、また次回のブログで!

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