こんにちは。やまとです。
ボーダレスキャリアの事業を通じて、働く事に不安を抱えていたり、離職を繰り返している若者と向き合う日々が続いています。今回は、その中で私が感じた問題点について書きたいと思います。

それは、そのような就職不安層の若者に対する就労支援のやり方についてです。

“主体性”という言葉に隠された本音

いろいろな理由で働く事が難しい状態にある者、いわゆる”就職不安層”を対象とした就労支援は、行政だけでなく民間やNPOなど様々なところが行っています。その中でも、特に若者向けのサービスには、大きな問題があると私は考えています。

その理由が「若者の主体性を育む為」という言葉の裏に隠された「放置」です。

就労支援の多くは、就職に向けての心構えやスキルの研修を行い、徐々に不安を取り除いていき就職を目指します。「誰も取り残さない」という熱い想いを持った方も多く、手厚い支援が行われています。

ところが多くの支援が、肝心の「どの会社にするか?」を選ぶタイミングになると急に「あなたが、あなたの責任で選びなさい。」となります。(中には、ただ求人票の束を渡すだけのところもあつたりします。)

社会の事を知らない、どんな仕事があり、自分のどの部分がどう役に立つか?も分かってない若者が、最後の職業選択のタイミングの時だけ「主体的選択」を求められるのです。私はここに問題があると思います。

また、裏の本音としては、もし勧めた会社で上手くいかなかった時に「あなたがこの会社にしろと言ったじゃないか!なのに入社してみると、、、、」的な事を言われても困るという事もあり、「主体的に選ぶことが大切だ。」という考えになっているのではと感じます。

本人が自分で選んだのであれば、それは”自己責任”という事になるからです。この考えは理解はできます。ただ、私に言わせれば、それはただの責任逃れです。

大切な決断だからこそ、プロが介入すべき

ステップ就職では、数多くの求人の中から「あなたが良いと思う物を選びなさい。」というやり方はしません。特に「やりたい仕事がない」「自分に向いている仕事が分からない」という状態の若者は、給与や休日などの条件面だけで判断しがちなので、本人だけに選ばせると再びミスマッチを起こしてしまう可能性が高まってしまいます。

そういった時こそ、我々プロの出番です。
どんなに「やりたいことがない。」と言っていても、本人と向き合い話をしながら深掘りしていくと、必ず仕事選びのヒントになるような「小さいころから○○が好き。」とか「資格があれば、こんな事がしたい。」という発言が出てきます。

そういった言葉や本人の表情などから”隠れた想い”をくみ取り、現実とのバランスを取りながら仕事選びに繋げていきます。
時には、「この会社だったら間違いないから、まずはチャレンジしてみなさい!」という言い方もします。

もちろんこのやり方はこちら側の責任も増すので、ここまで踏み込むのは勇気がいりますが、場合によっては必要な事だと私は考えています。

なぜ我々がこうまで自信を持って企業を薦めることができるのか?そこにも大きな秘密があります。それについては次回のブログで書きたいと思います。

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