
こんにちは!
新規事業立ち上げ中の石川です!前回に引き続き、ビジネスモデルを考える上で学んだことを書いていきたいと思います。
バイオマス発電の壁
バイオマス発電事業を調査する中で、一番ネックになったのは
初期投資の回収期間の長さ
でした。バイオマス発電事業をするということは「発電所を建設する」ということ。
一ヶ所につき億単位の資金が必要になってきます。その回収に最短でも9~10年の時間がかかってしまうという現状が、調査をするにつれて分かってきました。
でも再生可能エネルギーの持つ可能性は大きい。
調査をした会社の取り組みを見ても、無(有機ゴミ)から有(電気など)を生み出すことは、環境問題に対して大きなインパクトがあると感じていました。
バイオマス発電は、電気の他にも良質な液肥(肥料)を生み出します。液肥を農場へ散布する様子↑
ここで私は、またもや壁にぶつかります。
バランス崩壊!
今までの私であれば
「環境問題解決に対して大きなインパクトがある再生可能エネルギーに取り組みたい。だって、意味があるから」
そこに疑いは持たない、だからまずやってみる。
そんな気持ちだけ、論理的思考ゼロベースで、バイオマス発電という方法に固執していたと思います。
しかし、ゼロになる!と決めた私は固執しないことに固執気味になり…。
今度はどこに自分の意見を持てばよいのか全く分からなくなる、というゼロからのマイナス事態に直面していました。
バイオマス発電のネックは分かった。
→投資回収方法を探す?
→バイオマス関連で何か可能性がないか探す?
→まったく別のモデルにする?
一体いつ、今のビジネスモデルの可能性を捨てる判断を下すべきなのか、それが分からなくなっていました。
また、「日本の未来に役立つビジネス」という志をまだ具体化できていなかったこともあり、モデルに志が引きずられるという、とてもバランスの悪い状態になっていました。
(バイオマス発電に可能性を感じると、環境問題の解決に志が傾く、というように)
自分の向かう先すら判断できず、意見を言葉にすることが怖くなり、チンタラと調査を続けていました。
判断のステップ
そんな中やっと、毎日側で繰り返されていた判断のステップに気づきます。
新規事業立ち上げメンバーは毎朝タスクを共有しているのですが、日々ボスがアドバイスをくれます。そして、事業立ち上げを進める中でも、行き詰った時にはボスが必ずアドバイスをくれます。
朝会の様子、ではなくみんなでライチを食べているところ
そんな環境で、皆の下す判断を見て過ごすうちに
1.仮説
2.調査
3.照合
(ソーシャルインパクト・スピード・投資回収期間)
※可能性は捨てない
何か一つ問題が出現したら、それについて1~3を繰り返す
→実行するか判断
志に沿って、ビジネスモデルはこの流れで判断をくだしていけば良いんだ!とやっと教わってきたそのサイクルが腹落ちしたのです。
学びを持って次のモデルへ
バイオマス発電は、ビジネスモデルとして判断するならば、10年という投資回収期間の長さは、スケールをする(したいと思っていた)うえでは現状と適していないので、ベストではない。
→環境問題に取り組むうえでは、別のモデルを探す。
こうして、バイオマス発電というモデルから「判断するステップ」という学びを得て、次のモデルへとシフトチェンジしていきます。
次回「行動力と実行力の違い」につづく。。。