
ビジネスレザーファクトリー(以下、ビジレザ)の「はなみち」こと、原口瑛子です。
梅雨の6月も終わり、7月の暑い日々が続いていますね!振り返ると、私にとっての6月は、「人事面談」の月でした。
今回の面談対象者は、福岡オフィスのメンバーと各店舗の店舗社長と、合計20名。この面談は、私にとって真剣勝負の場。四六時中、メンバーの「成長」や「志」について考えていました。そのため、面談準備期間中と面談期間中は、きちんとした食事や睡眠の記憶がほぼありません(笑)。
その代わりに、この面談で改めてみんなの努力や成長を感じ、一歩ずつ「志」に近づいていく姿を見て、心から嬉しく感じる日々でした。そして私自身は、毎日ビジレザのメンバーと向き合う中で、ひとつ感じたことがあります。
よく聞く言葉...「経営者は孤独である」?
これまで、さまざまな著書や経営に関するブログなどの中で、「経営者は孤独である」という言葉を、よく耳にしていました。
そして私はいつも、その言葉を聞きながら、感じていました。
「そ、それって、本当なのか...?」
なぜならば、これまで私がビジレザの社長をしている半年間の中で、その「孤独」とやらを感じたことがなかったからです。
もちろん、それぞれ考え方や感じ方は異なると思いますし、あるいは私が経営者としての修羅場(?)を、まだ経験していないからかもしれません。ですが、これの半年間で、例えば、家の部屋の隅っこに一人で「孤独だ...」とか、星空を見ながら一人で「孤独だ...」などということを、経験したことがないのです。
当然のことながら、経営者特有の「悩み」はあるなーとは感じています。例えば、事業の方向性を「決める」ことや戦略・戦術を「決める」ことなどに対するプレッシャーはそうかもしれません。しかし、そんなことを言ってしまえば、私以外のメンバーだって、それぞれ特有の「悩み」があるはずです。社員のメンバーも、アルバイトのメンバーも、同じ。経験が長いメンバーも、経験が浅い新卒メンバーも、みんなみんな同じです。不安なことがあれば、夜も眠れない日くらい、誰だってあるでしょう。
だから、経営者だけが「孤独」だ、なんて言っていることは格好悪いし、それはただの自惚れでしかないんだろうなーと、今の私は感じています。
どうして私は「孤独」を感じないのか?
こんな風に言い切ってしまうものの、私は「鉄の女」のように強いわけではないですし、誰にも負けない「鋼のような心」を持っているわけではありません(笑)。常にそんな強い心を持っていれば良いのかもしれませんが、残念ながら私はそこまで強くはないだろうなと、自分では感じています。
ではなぜ、私は全く「孤独」を感じないのか?
それは、私の周りにはビジレザのメンバーがいるからだと思います。
例えば、経営や全体の体制などで意見が欲しいなと思えば、副社長のゆかと一緒に悩みながら話すことができる。店舗設計やメンバーに関することは、ちほに。社長会運営のことは、チャーリーに。VMDのことは、まこっちゃんに。店舗運営や売上分析のことは、よっさんに。催事のことなら、きょんやすわっちに。ECや在庫管理のことは、あやのちゃんに。オペレーションのことなら、あこさんや、毎日汗かきながら頑張っている新卒のゴンやアースに。商品開発のことなら、岩城さんと、小吉さんに。そして、企画のことは、7月から新しく仲間に加わった、きんちゃんに。
当たり前のことですが、私一人の「個人戦」ではなく、これはみんなとの「チーム戦」です。チームの指揮を取ることが私の役割ではありますが、何か新しいアイディアが欲しいなーと思ったら、彼ら/彼女らに、率直に意見を聞くことができる。そうすると、自分ひとりでは考えつかないアイディアもたくさんでてくるし、それを実行するスピードも格段に早くなる。結果的に、私一人で達成するには時間がかかってしまいそうな、大きなソーシャルインパクトも、彼ら/彼女らと一緒なら、必ず達成できるはずです。
店舗には、最前線で、お客様に商品をお届けしてくれる、心強い店舗社長や販売のメンバーもいます。バングラには、600名以上の工場のメンバーがいて、マネジメントチームのメンバーもラインのメンバーも、みんな私たちの仲間です。
だから私は、この半年間ずっと「孤独」なんていう不要な気持ちを全く感じることなく、前だけを向いて突っ走ることができました。そしてそんな毎日が、心から楽しいなと思っています。ちなみに、たった一日出張があって一人で仕事するだけで、何だかみんなに会いたくなるし、誰かがどこかに出張に行ってしまうと、少しだけ寂しい気持ちになります(笑)。週末に、月曜がくることが楽しみな毎日なんて、私はすごく幸せな「働く」環境にいるなーと感じています。前回のブログで、ビジレザの経営理念を「世界中の「働く」を明るく」に決めたことを書きましたが、おそらく私が一番、「働く」毎日を楽しんでいるんじゃないかなと自負しています。
そんなことを考えながら、面談期間中に、ボーダレス・ジャパンのブログを見ていたら、代表取締役社長田口が、過去のブログの記事でこんなことを書いていました。「経営者は“たった一人で熱狂”してはいけない ―経営とは個人の力量を超えること―」。まさに、そんな気持ちです。
こんな素晴らしい仲間たちがいるからこそ、今もこれからも思い切って、たくさんのことに「挑戦できる」と信じています。
そして、その一つ挑戦が、ビジレザ初の東京ソラマチでの期間限定ショップです!今週末の7月14日(金)から8月6日(日)まで東京ソラマチの2階で開催しています。ビジレザ最高の販売メンバーがみなさんをお待ちしています。是非、お近くにお越しの際には、お気軽に立ち寄り頂けたら、嬉しいなと思います。
■ビジネスレザーファクトリーとは?
手頃な価格で上質な革製品を提供する「働く人のための」牛本革製品専門ブランド。バングラデシュの貧困層に雇用を生み出すことを目的として始まった。バングラデシュでは、年に一度開催されるイードと呼ばれるお祭りで、大量の牛皮が発生する。この牛皮を使った革製品の工場で、雇用を生み出せる可能性を見出だし、2014年に事業をスタート。創業から3年、現在工場では約500名を雇用、その家族を含め、2400名の生活を支える。2014年3月よりネット販売を開始、現在5店舗を構えている。2015年には「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞し、「ガイアの夜明け」などメディアにも多数掲載される。
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