ボーダレス10期目となる2016年度が終わり、先日ボーダレス・グループの全社会議が開催されました。(写真は福岡バックアップオフィスの様子)

いつも東京・大阪・福岡・韓国・ミャンマー・バングラデシュをつないでのSkype会議です。

2016年度の結果
売上は昨年22.4億円に対し、33.1億円(対昨年比147%)となりました。

創業から10年経ってもまだこのレベルというのは情けない話ですが、数字以外のところでは着実に歩みを進めた年でした。


※売上予測は30.6億でしたが、ちょっとオーバーしました。

グループ会社化へ
ボーダレスでは、以前より各事業リーダーが経営を担うカンパニー制をとっていましたが、それをさらに推し進めて、グループ会社制に移行することにしました。

これで、事業開発のスピードはさらに加速されていきます。

ボーダレス・グループは各社長の集まりによって構成され、グループ経営の基本方針を決めます。この社長会から生まれた5つの新制度を、今回の全社会議でみんなに共有しました。

その1.パパ育児有給休暇

「女性の社会参加は、男性の育児参加から」という考えのもとそ、パパの育児休暇を義務化しました。子どもが生まれた父親社員に対する有給休暇プログラムです。(詳しくは→実際の体験記

その2.こども手当

こども一人につき毎月最大3万円。0歳~18歳になるまで合計で最大648万円を支給します。世帯収入に応じた手当を支給し、子育て世代の負担を軽減します。(詳しくは→こちら

その3.帰省手当

盆や正月に、実家へ帰省する交通費を、最大12万円まで会社が負担します。「親に顔を見せにいくことは、人間として一番大切なことだよ」という考えのもと、帰省手当はボーダレス創業期から続けてきた制度ですが、今回からこどもの分まで支給することにしました。

その4.保育有給休暇

子どもの急な体調不良やお迎えに対応できるよう、子どもを持つ親に対して、毎月最大8時間を有給休暇として付与する制度。

その5.配偶者・両親の健康診断

家族の健康のため、社員の配偶者・両親の健康診断も会社負担で実施するようにしました。女性には「乳がん検診」「子宮がん検診」も必須項目として受けられます。これは他の会社でも是非実施して欲しい、とても大切な制度だと思っています。

その他にも、今後は医療費・冠婚葬祭・教育費といった大きな出費に対応できる共済制度「ボーダレスバンク」や介護手当などもスタートさせていく予定です。

国内外合わせて800名近く、日本だけでも約200名の従業員を持つボーダレスにとって、これは決して小さな金額ではありませんが、会社を経営する上で一番大切なのはこういうことだろうと思っています。

売上・利益・ソーシャルインパクト。
プロとして目に見える結果を出すこと。
そして、それを見えないものに投資する。

以前、TEDxトークで話をさせてもらいましたが、僕は人生の価値は「何を得るかではく、何を残すか」にあると思っています。

社会を良くするいい事業を残したい、いい事業をつくり続けるいい会社を残したい、社会に・人に優しい制度や考え方を残したい、そしていい人間を残したい。みんなが助け合い、社会をよくする生態系を残したい。

そんなものをボーダレスの仲間たちと一緒に残していきたいと思います。