ビジネスレザーファクトリー(以下、ビジレザ)の「はなみち」こと、原口瑛子です。

4月も始まり、新生活のシーズンがやってきました。新年度の目標に向かって、走り出した方も多いのではないでしょうか?

さて、今回のブログでは、ビジレザが行なっている「四半期面談」について、お話をしたいと思います。ボーダレス・ジャパンの面談の考え方を継承し、ビジレザでも、四半期に一度、リーダーとメンバーとの間で面談を行っています。

この面談、私にとって、大切な仕事の一つ。

先日、私が評価者となるメンバー全員の四半期面談が終わりました。その面談について、少しだけみなさまにもご紹介します。

2017年3月オープンのビジレザ名古屋店

メンバーにとって「面談」とは?

「人事面談」と聞くと、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
目標の達成度を評価されること?あるいは、給与や処遇を査定されること?

ここで、問われることは、「面談の主役は誰か?」ということ。
「評価する」リーダー(上長)かなのか?あるいは、「評価される」メンバー(部下)なのか?

上記のように、「評価する/される」という言葉を使った場合、人事面談の主役は「評価する」側という印象を受けてしまいがちです。

ですが、もともとボーダレス・ジャパンの四半期面談は、メンバーが「自分自身を振り返る」目的で行われており、あくまでリーダー(上長)からのコメントは、それに対する補足、という位置付け。

つまり、主役は「一人ひとりのメンバー」です。

中途3年目チホ(右)(加藤千穂)と名古屋店オカダ(左)

面談=「自己改革の機会」

数ヶ月前、私がビジレザのメンバーとして、面談をしてもらっていた時に考えていたことは、この面談は、「自己改革の機会」であるということでした。

ボーダレス・ジャパングループの面談は少し変わっています。

まず、面談シートには、自分の「志」を記入する欄があります。そのため、面談の度に、自分の「志」を反復して振り返ることになります。

また、自ら設定した年度目標や四半期目標に対して達成度を自己評価し、不足している能力を考えた上で、「志」を達成するために、自分の考え方や行動をどう改革するのか?ということを、面談を通して考えていきます。それらに対して、リーダーにレビューをしてもらいます。

「自分自身を振り返る」という時間の中で、「自己改革が必要な改善点」を、自分自身で認識し、理解していく。

自分の不足している能力に目を向けることは苦しいことですが、自己成長のためには、どこを「自己改革」するべきかを正しく認識・理解すること、そして、「自己改革」に対して、逃げることなく、果敢に挑戦していくことが必要です。

私がいつも、面談の前に考えていたことは、
「理想の自分(A)」-「現在の自分(B)」=「現在の自分に必要な努力(C)」

そして現在、面談をする立場となって、改めて感じることは、「理想の自分(A)」が高いメンバー、あるいは、「現在の自分(B)」への評価が厳しいメンバーほど、「現在の自分に必要な努力(C)」を、正しく認識している、ということです。

一般的に、「自分は頑張っている」と考えている人ほど、「成長に時間を要する」ということが、少しずつ分かってきました。

ちなみに、面談の「振り返り」が甘いメンバーとは、面談は行わないか、あるいは再提出をお願いしています。それは、この面談が上述の通り、「自分自身を振り返る」目的で行われているため、メンバー自身が振り返っていない場合、それに対してリーダーからコメントすることは無いから。

厳しいようにも聞こえますが、ボーダレスの中で、「社会問題を解決したい」と考える起業家、あるいは「社会問題を解決するために自分のスペシャリティーを発揮したい」と考えるスペシャリストに対しては、それほどの「自分自身の振り返りに対する厳しさ」を求められています。

ビジレザ梅田店の販売スペシャリスト達

リーダーにとって、「面談」とは?

メンバーに対し、ここまで厳しく「自分自身の振り返り」を求めるので、リーダーとしての私も、この面談には常に真剣勝負で臨むことにしています。

私はいつも、面談が始まる数週間前から、メンバーより一足先に準備を始めます。業務時間中は準備ができないので、カフェで考えたり、家で考えたり。その期間は四六時中、寝ても覚めてもメンバーのことを考えているため、夢にまでメンバーの顔が出てくるほど(笑)。

ビジレザ自社工場メンバー来日時

面談=志への近道は何か?

私が、面談をする上で、最も大切だと考えていることは、

各メンバーの良い点改善点を見つけて、明確に提示すること。
そして、彼/彼女の「志」を達成するための近道は何か?ということを、とにかく一生懸命考えて、提示することです。

本人よりも考える気持ちで、とにかく一生懸命考えます。

彼ら/彼女らの志を実現するために、彼/彼女らの良い点や改善点は何か?
改善点を乗り越えるために、必要なタスクや機会は何なのか?
そのタスクや機会が、現在のビジレザで、提供できるのか?

ちなみに、ずっと同じ環境で働くことが常に「是」とは限らないと考えています。

ビジレザが、彼/彼女の「志」の近道になるのであれば、その環境を最大限活用して欲しいし、逆に、他の環境が近道になるのであれば、その環境を提示して、全力で応援したいと考えています。

ビジレザ単体ではなく、もっと高い視点から、一人ひとりの「志」に向きあうことを心がけています。

メンバーの赤ちゃんを抱く田口(ボス)。ボーダレス・ジャパンの日常。

「人事」の考え方=企業文化

松下幸之助氏が言うように、「事業は人なり」
私も、「全ては「人」」だと考えています。
企業として、ともに働くメンバーに対する考え方、つまり「人事」の考え方は、企業文化に直結すること。

私の面談や人事に対する考え方は、ボーダレス・ジャパンの企業文化や、ボーダレス・ジャパン創業者の田口(ボス)・鈴木の考え方に大きく影響を受けています。

私がビジレザのメンバーだった頃、田口(ボス)や鈴木が、私のリーダー(上長)として面談をしてくれました。二人とも、私が「自己改革」をしなければいけない改善点や、私の「志」について、本当に真剣に向き合ってくれていました。とにかく私以上に、私の「志」の実現について、考えてくれていたと思います。

その面談を通して、私は「経営者(リーダー)とは、どうあるべきか?」ということの多くを学ぶことができました。

今振り返ってみると、あの四半期面談があったからこそ、私は常に自己改革を意識することができ、自分の「志」への道筋をイメージすることができたのではないかと考えています。

ビジレザも、ボーダレス・ジャパンと同様に、「働く人」や「働く人の志」を大切にする企業でありたい。

これが、今の私が経営者として考えていることです。

今年度の内定者研修(奥が田口(ボス)、手前が鈴木

今回の面談でも、ビジレザのメンバーの、高い「志」を聞くことができました。みんなそれぞれ、素晴らしい「志」を、心の中に描いていました。みんなの「志」を実現することができたら、本当に素晴らしい社会になると確信しています。

私の役割は、その「志」実現の近道を、常に提示していくこと。

みんなの「志」の実現に向けて、2017年第一四半期も、全力で走り続けたいと思います!

ちなみに、ボーダレス・ジャパンでは、4月19日〜22日、福岡・大阪・東京で、2018年卒の学生を対象に、創業者田口・鈴木と語れるイベントを開催するそう。ご関心のある方は是非!

そして、もう一つ。ビジレザの店舗設計と店舗の採用を担当しているチホ(加藤千穂)が、近くビジレザで働く店舗メンバーにフォーカスしたブログを書くそう。現在のビジレザの店舗に、素晴らしいメンバー達が集まってくれたのは、採用を担当している彼女のおかげ、と言っても過言ではありません。そんな彼女が、全国のビジレザ店舗で働くメンバーの声を集めた記事を随時アップしていく予定ですので、どうぞお楽しみに!

■ビジネスレザーファクトリーとは?

手頃な価格で上質な革製品を提供する「働く人のための」牛本革製品専門ブランドバングラデシュの貧困層に雇用を生み出すことを目的として始まった。バングラデシュでは、年に一度開催されるイードと呼ばれるお祭りで、大量の牛皮が発生する。この牛皮を使った革製品の工場で、雇用を生み出せる可能性を見出だし、2014年に事業をスタート。創業から3年、現在工場では約500名を雇用、その家族を含め、2400名の生活を支える。2014年3月よりネット販売を開始、現在5店舗を構えている。2015年には「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞し、「ガイアの夜明け」などメディアにも多数掲載される。

▶︎ビジネスレザーファクトリー公式HP

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