大学時代お世話になった農家さんから「ソラマメ」を購入した。さて、どう調理しよう。炒め物にしようか。ただ焼くだけでも美味しそうだ。それとも炊き込みごはんにする?
料理が苦手な私も、この時だけはわくわくする。

食べるときに、その裏側にあるストーリーを考えて「わくわく」することはありますか?
作り手で食べ物を選んだことはありますか?

私は今までそんな経験をしたことがありませんでした。
出来れば安いものを買いたいし、食卓に上がった料理は誰が育てた食材か。なんて気にせずに食べてました。
でも裏側を知ることで、「食べることが楽しくなる」「ほんの少し食卓が贅沢になる」ということを知りました。

AMOMAのハーブティーから見える世界

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妊婦さんや授乳期中のママのためにハーブティーを販売するAMOMAでは、ミャンマーでのハーブ栽培を2年前から開始しました。
これまで約600万人に愛飲されてきたハーブティーですが、きっとその裏側を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか?

ハーブティーができるまでのこと。その裏側にある想い。
おそらく知らない方がたくさんだと思います。
ボーダレス・ジャパンのメンバーの中でも、
「え、ハーブってどこでも育つんじゃないの!?雑草でしょ!?」
―どこでも育つんだったら誰も苦労しないよー!
「水がなくても生命力強いのがハーブなんじゃないの?!」
―植物って水なくても育つの?人間は水なくて生きれるの?

と、心の声が漏れてしまいましたが、普段の生活では生産者のことやどうやって植物が育つかなんて、知る機会はありませんよね。

そこで農業大学出身。農業大好き!な私がAMOMAのハーブティーから見える世界をちょこっとご紹介します♪

1.畑を耕す

種を植える前に、大切なこと。それは植物が育つベット(土)をふかふかにしてあげることです。硬い土だと根が下まで生えていきにくく、空気も少ないため微生物が住みにくいのです。
日本では機械を使って耕しますが、なんとミャンマーではバッファローで耕します!
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(※写真は、隣の村から借りてきたバッファロー)

ゆっくりゆっくり進むバッファローですが、力がすごいのなんのって!硬い土も下のほうから力強く耕してくれます!
写真の右側は、子供のバッファロー。
まだ耕すことができませんが、お母さんとお父さんの働きを横目で見て追いかけいます。

2.土を肥やす

土は植物を栽培するうえで1番大切です。なんと、土ひと握りの中に、数百万種の微生物が存在するといわれています!
土は微生物でできている。って言っても良いくらい微生物さんがたくさん住んでいるのです。
この微生物たちを増やすために、必要なのが微生物のエサとなる有機物です。
牛糞、鶏糞、もみ殻、米ぬかなどなど。これらすべてがエサになります。
AMOMAのハーブティーはすべてオーガニック栽培をしているので、有機物を使ってたい肥をつくります。
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(※鶏糞を使ってボカシを作る農場スタッフ。)

ミャンマーでは、そのたい肥となる有機物を探すところから始まります。
「あっちの地域ではお米を栽培しているから、米ぬかが手に入るかも!」
「あそこに鶏舎があったから、鶏糞をもらおう!」
などなど
日本みたくすぐに手に入れることができないので、村人からの口コミで情報を集めます。

こうして手に入った有機物を使って、ようやくたい肥作りが始まります。
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(※出来上がったもみ殻燻炭)

いかがでしたか?
今回は土づくりとたい肥のことだけを紹介しましたが、ハーブ栽培はこの後が本番です!
次回はハーブの栽培から加工までをご紹介します!

どうせ口にするものなら、少しでもわくわくして欲しい。
そしてせっかく自分が口にするものだからこそ、口に入れる前に少し想像してみませんか?
食べ物を作っている人。土。水。畑。そしてそれを売る人。運ぶ人。
その1つ1つにストーリーがあります。
そのストーリーに想いを馳せるだけで、いつもの食事が100倍楽しいものになる。

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ミャンマーでハーブを栽培している農家さんは一生懸命、想いを込めてハーブを栽培しています。
そんな農家さんの想いが、皆さんに少しでも伝わりますように。

「ハーブティーから見える世界」をこのブログを通して、これからも紹介していきます★