お久しぶりです!ボーダレス・ジャパンのポンコツWEBマーケターくっちーです。

今日はいつもと違ってちょっとお仕事的なお話を。

3月3・4日に福岡で行われた「B Dash Camp 2016 Spring in Fukuoka」というイベント。ここでタレントのGENKINGさんから放たれたという衝撃の一言。

「Googleは使わない、SEO対策しているから」

(SEO対策=Googleなどで調べた時に検索結果の上位にページを表示させるノウハウのこと)

WEB担当者、特に日々SEOに心血を注いでいる人間なら、この言葉に肝を冷やしたのではないでしょうか。

少なくとも私の肝は冷え冷えです。(肝ってどこ?)

以下発言の引用です。

「Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて...ネットってリアルじゃない。Instagramは検索することで言葉より画像が表示される」。
<中略>
「一昔前ならGoogleで検索して化粧品のランキングを見ていたが、いまは見ません。結果にウソが多いのも若い子は知っている。自分が使っている化粧品が良くなくても、(ネットの)評価がいいと『ウソだな』と思う。Instagramは個人がやっているからウソがない」
引用:「Googleは使わない、SEO対策しているから----Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」

これを読んで心の底から一言。

確かに・・・・・!!!!!!!!!

25歳になって「若い子」枠に自分を当てはめていいものか切実に疑問ですが、これかなり納得です。

自分も買い物をする時、広告が出てもまず見ないし、検索結果のランキングなんてサテライトサイトかアフィリエイトでしょ。って思っちゃう。

「サテライトサイト」とか「アフィリエイト」という言葉を知らなくても、なんとなく「嘘くささ」を感じるもの。

それに今はトレンドの移り変わりが早いから、検索結果に出てくる記事が1年前のものだともう古いんですよね。

嘘がなく、「今」何が流行っているかがわかるinstagramを使うのは、ユーザーとしては当然の心理かもしれません。

ただ、「ネットってリアルじゃない」とまで言われると、日々ネットで情報発信している私にはえぐられるものがありますが・・・。

うう・・・な、泣いてないもん(もんとか言うな)。

SEO対策は不要なのか?

とは言え、SEO対策が不要になるか?というと、少なくとも今の段階ではNOでしょう。

業種や形態によって多少の違いはあれど、今はまだオンラインである限り、流入経路として一番大きな窓口はやっぱりGoogle様・Yahoo様です。

あのLIGさんでさえ、ソーシャルバズ(SNSなどでの爆発的な拡散)を狙ったお笑い系の記事は2割程度で、流入のほとんどは検索のようです。
(引用:「コンテンツマーケティングからブランディングへ【LIGブログの7月度アクセス解析】」

ただ、そこでお客様に買って頂けるか?という購買を促す手段として、GoogleやYahooといった検索エンジンが力を弱めている、と見た方がいいのではないかと思います。

検索エンジンで何かを調べている中で偶然商品やサービスの存在を知り、知った商品名・サービス名で「◯◯ 口コミ」「◯◯ ランキング」と調べて買う、そんなふうに検索エンジンの中で行動を完結していたユーザーたちが、検索の場を変え、SNSの中で「#◯◯」と検索をする。

そこでリアルなユーザーの評価を確認して初めて購入する。

HPに必死で集めてきた「お客様の声」や「レビュー」は、いずれ力を弱めていくのでしょう。心がよじれそう。

もしそうならば、SEO対策や広告をやめるのではなく、同時にSNSで自社商品・サービスに関するユーザーの投稿を増やし、露出を増やす努力をするのが正しい形だと思います。

クーポンなどで自社から促した瞬間に「ウソ」となり本末転倒ですが、ファン化してアンバサダー(親善大使)になってもらえれば理想ですね。

しかし、今の10代が消費の主要層になった時、いつか流入経路すらSNSやまだ見ぬサービスにとってかわられる日がくるのかもしれません。

まずは流入経路の1つとして、また顧客との接触回数を増やすツールとして、友達・フォロワーの獲得やSNS運用のノウハウを早くためていかなければ。

怖いのは「ユーザーである自分」と「働く自分」の境界線

自分自身、ユーザーとして検索や購入の方法を変えていたのに、日々の仕事は今までの延長線で考えていなかったか?という反省。

まずは広告をかけて、SEOをして。それももちろん定石で大切ですが、それに必死になっているうちに、その中でどう頑張るかばかり考えて、視野がどんどん狭くなってしまう。

でも、まだまだ駆け出し(って思ってるけどいいかな)で何もかも勉強不足なのに、そんな自分が「できること」や「今まで誰かがやってきたこと」だけを見ていたら、いつか知らないうちに取り残されてしまう。

改めてユーザー目線に立つこと、インプットをもっと増やすことの大切さを感じました。自分への戒めです。