
2021年の5月から半年間アルファジリでインターンをさせて頂いていました、Harukaです。
第2回のブログはこちら。
インターンで一番苦労した事は、ケニア人メンバーと働く事です。仕事に対しての考え方や国民性が全くと言って良いほど違うので、日本人と働くのと同じ感覚ではうまくいきませんでした。
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話し合いが言い合いに
たとえば、よく言い合いになってしまうことがありました。私はケニア人メンバーに対して仕事に関する注意や、改善してほしいことをその場で言わず自分の中に溜めてしまいがちでした。
そういった日々の不満が募り、お互いが喧嘩腰になり話の論点がずれてしまい、ただ言い合いになって終わる、、、と言うことがよくありました。
役員のお二人にアドバイスをいただき改善したことが3つあります。
1つ目は、思った事はその場で伝えることです。これにより、ストレスを溜めることがなくなり、落ち着いて相手と話せるようになりました。
2つ目は、話の目的を自分の中で確定してから相手と話すことです。私は論理的に話すことが苦手で、自分でも話しているうちに何が言いたいのか分からなくなってしまうことが多々ありました。
目的を決めてから話すことで、相手に論点をずらされても話の流れを軌道修正し、自分の意見を伝えるよう心がけました。
3つ目は、話し合いがヒートアップした時は一度話を止め、お互いの気持ちが落ち着いてから座って話し合うようにしました。
そうすることで、まずお互いの主張を聞き、その後に冷静に解決策を話し合うことができるようになりました。
1番嬉しかった事は、インターン期間の終了間際に「ハルカは私の話を聞いてくれるから1番話し合いがしやすい」とケニア人メンバーに言ってもらえたことです。
ケニア人だけで回るキッチンを目指す
いろんな仕事を自分で抱え込み、しんどくなった時期もありました。
ケニア人メンバーの終わらなかった仕事を私が帰宅直前にやったり、「結局最後は日本人がやってくれるだろう」という彼らの仕事に対する責任感のなさにとてもストレスを感じていました。
また、これまでのインターン生がこなせていた生活を自分がうまくこなせないことに落ち込み、小さな事でも涙が溢れる日が続きました。
店を抜け出してオフィスの駐車場で一人号泣するくらいには病んでいました。(今になっては懐かしいです笑)
そんな悩みをケニア人メンバーの1人に初めて打ち明けました。店を良くするためにケニア人メンバーにも協力してほしいけれど、その思いが伝わっていなくて悲しい。一緒に成長しながら店を良くしたいという事を伝えました。
すると私の気持ちが通じたのか、「ケニアにいる間は私たちを家族だと思って何でも相談して。ひとりで抱え込まないで」と言ってくれ、心の緊張がほぐれた気がしました。
それからは私が担当していた仕事を、ケニア人メンバーに振ることにしました。まずインターンにしか作れていなかった商品のレシピを教えました。他には、その日の仕事のTo Doリストの作成、ランチオーダーの管理、クレーム対応等です。最終的にインターン無しでキッチン業務を回すことを目指しました。
とにかく根気強く言い続けることを意識していました。たとえば、商品に関してクレームが来たときに、「私はそれを作っていないから関係ない。」と、当たり前のように他責な発言をケニア人メンバーはします。
それに対して、あなたが作っていなかったとしても、これはチームとして考えなくてはいけない問題であるということを何度も伝えました。
また、初めは気持ち悪がって味見もしてくれなかった甘酒ですが、毎回私が作るたびに味見をしてもらい、微妙な味の違いを説明しました。
最後に甘酒に水を混ぜて味の濃さを調整する工程があるのですが、「これは水っぽいからもう少し甘酒を混ぜたほうが美味しい。粒間がもっと必要だ。」と私に甘酒に関してアドバイスをするまで成長してくれた時は、本当に嬉しかったです。
ケニア人メンバーと働き、日本と同じやり方は全く通用しないことを実感しました。ですが、自分が真剣に向き合うことで相手は少しづつ変わってくれるということも学びました。
人生をかけて働くってかっこいい
半年間いろんな事がありましたが、薬師川さん、西田さんと働けたことが私にとって一番の財産になりました。
アルファジリに来る前は働くことにマイナスなイメージを持っていました。電車に乗っているサラリーマンは楽しそうに見えないし、企業説明会に参加をしても自分が働いている姿が想像できなかったからです。
薬師川さんと西田さんと出会い、働くってかっこいいなと初めて思いました。
それは、お二人が人生をかけて本気で働いていたからだと思います。
お二人と働かせていただき、仕事に対する姿勢を沢山学びました。
薬師川さんからは、人が嫌がる仕事を進んでする姿勢を学びました。私がアルファジリに来る前の「社長」のイメージは「椅子に座り部下に指示を出す」という漠然としたイメージでした。ですが、薬師川さんは違いました。店の床が土で泥だらけになったらモップで掃除をし、キッチンに山盛りになった調理器具も洗います。
ケニア人メンバーに「どうやってもらうか」ばかり考えていた私は、薬師川さんのその姿勢を見習い、まずは自分がやることを心掛けるようにしました。するとケニア人メンバーが私の意見に耳を傾けてくれたり、私の提案に対して協力的な姿勢になり、段々とチームワークが向上していきました。
厳しいことを言われてもみんなが薬師川さんについて行くのは、例え汚い仕事であっても自らやってらっしゃるからだと感じました。指示だけ出して自分は何もしない人には誰もついて行こうとは思いませんし、信頼を得ることはできません。この姿勢はこれからもずっと意識しようと思います。
西田さんは私が悩んだ時に、進むべき道を示してくださりました。
挫折がしたくてインターンに参加をした私は、性格面の成長ばかり考えてなかなか変われない自分に悩みました。数字で結果が見える目標設定をすると良いという西田さんのアドバイスで、インターンの目標が明確になり、イベント出店や商品開発といった具体的な目標に向かって進むことができるようになりました。
また、思考力の低さやコミュニケーションの取り方など本当に沢山のことを指摘してくださり、改善すべき点に気づかせてくれました。叱るのではなく、相手の考えを引き出すような西田さんの話し方は、ケニア人とコミュニケーションをとる上でとても参考になりました。
「人生で絶対に成し遂げたいこと」を見つけた方がいいと西田さんがおっしゃいました。正直、まだはっきりとは分かりません。ですが、薬師川さんと西田さんのような、「理想に向かって進み続ける人」になりたいです。朝から晩まで、理想を追い働き続ける生き方がかっこいいと、心から思ったからです。
絶対に成し遂げたいことを見つけるためにも、まずは目の前のことに一つ一つ真剣に向き合っていこうと思います。
未熟で社会のことなんて何もわからない私に沢山のことを教えてくださり、本当にありがとうございました。
次にお会いするときは、さらに成長した姿でお会いしたいです。
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