
こんにちは!
ひとり親の経済的自立を自社雇用で支援するマザーアーチの佐々木です。
(※ひとり親に職業斡旋する事業ではなく、自社で事業会社を作り雇用する事業です)
事業開始から11ヶ月、ようやく単月黒字を達成することができました、、、!
今回はマザーアーチの事業内容と進捗をご報告できればと思います!
【仮説】どうやってひとり親の経済的自立をを目指すのか?
私達が目指している月収30万のバーは、学歴もなく職歴もパートのみ、しかも子持ちで時短、子供の行事や病気で不定期に休む、といった状況のひとり親には大変高いバーとなっています。
専門性なく稼ぐには、やはり営業職。
中でも、未経験から法人営業はかなり難しいので、個人営業職。
それもインセンティブが大きくなるよう高額な商材を扱う業界でなければなりません。
不動産、保険、電力 etc…
いずれも個人のお客様対応のためには平日休みでないと厳しいのですが、そうすると幼い子供を土日に一人で家においておかなければいけないという問題が発生します。
(保育園に通う子であれば土曜日はやっていますが、同じ母親として小さな体で週5日、9-18時のスケジュールで園に通う我が子には土日ぐらい家でゆっくりさせてあげたいというわがままも大いに理解できます)
そこで、人材業界のキャリアアドバイザー職(=無形営業)であれば、企業の面接が平日のみのため、転職者も離職者・平日休みの方を対象にすれば休みの問題はクリア、人材も単価が高い場合は年収の30%などと高額なので、月収面もクリアできそうです。
求職者も販売接客業の方を選んで支援するなどすれば、ひとり親の方々もだいたい販売接客では正社員で働いたことがあるケースが多いので、社会人経験も活かせるのではと考えました。
【検証中】人材紹介のメリット
完全在宅
昨今のコロナの影響もあり、オンライン面談が進んだため、完全に在宅で求職者対応ができました。
家事のはかどること。通勤がないと体もかなり楽で、育児にも余裕がうまれました。
勤務時間
面談以外はいつ行ってもいいので、9−18時が難しければ朝早くやってもよし子供を寝かしつけた後にやってもよし。在宅にしたことで私自身はフルタイムでも全く問題ないですが、フローさえ整えば在宅かつ時短も可能そうです。
土日休み
想定通り離職者や平日休みの方も多く、在職者も在宅勤務でお昼休みを利用していただくなど、約8割から9割は平日18時までの対応で済んでいます。
インセンティブ
ベース月給が30万円というのはやはり難しいですが、月2名程度のご支援が成功すれば、月収30万円は可能です。私自身も未経験から始めましたが、2名のご紹介ができる月もありますし、今後ブラッシュアップしていく中で不可能ではないかと思います。
また従業員数が増えて一人あたりの固定費の負担が減れば、ベース給を高くする選択肢も用意できれば理想だなと思います。
【検証中】懸念事項
事業の黒字化に苦戦
大前提として、まずお母さんを雇っていかなければそもそも何の社会的価値もない事業ですが、まだ毎月安定して黒字を出すことができておらず、雇う余裕がないというのが基本にして最大の問題です… これはもう頑張るとしか…涙
一部平日の夜や土日の対応も出てくる
まず1-2割は時間外の対応も出てきますし、やはり未経験なので慣れるまで業務の遅さのカバーや業務外の勉強も必須になってきます。楽をして稼ぎたい、という方では難しいだろうなと思います。
そして頑張れる方でも、平日の夜に面談するため子供を急かしながら全ての家事を終わらせ準備しても無断キャンセル、土日に面談して子供に泣き叫ばれながらの面談でも応募につながらず…
「子供のためにやっているはずなのに、犠牲にするものが多くて何をやっているんだろう…?」
何度もそう思ってしまう瞬間はあると思います。
ただそこは、事前のリマインドや求職者の転職意欲の確認、無理のないスケジュール調整といった工夫で解消できると感じているので、事業運営側のやり方次第だと思っています。
どれだけ業務を定型化できるか
昔食べログの販売代理店でアルバイトをしていたのですが、その代理店の新規営業はアルバイトも数名いました。
トークのマニュアルが細かくあり(+鬼のようなベテランおばさん社員の地獄のロープレ)、誰でも契約が取れる仕組みを作っていました。
経歴不問で営業を採用している企業は、必ずどういった人材でも契約が取れる仕組みづくりができていると思います。
人材営業は求職者一人ひとり価値観も志向性も違い、また紹介先の求人も流動的です。
加えて、アドバイザーの個性によっても得意な求職者や決め求人が全く異なるため、他のアドバイザーの成功をそのまま横展開できるものでもなさそうです。
そのような職種でどこまで業務を定型化できるか?
この事業の肝はここなのかな、と素人ながら思っています。
最後に最近の学びのシェアを
これまで、ボーダレスグループのみんなの大切なお金で事業運営ができているので、少しでも早く黒字化して自分の力で運営したいと思っていましたが、毎月今月こそは黒字化しそうだ!と期待して、結果そうでなかったことに落ち込む日々でした。
最近そんな自分をはっとさせてくれる記事を読んだのでシェアします。
戦後ロシアの捕虜となった日本人兵のうち、「春になったら帰国できるらしい」と目先の噂にすがっていた方は春が過ぎ、夏が過ぎ、冬になるに連れて衰弱されていったそうです。
生き永らえて無事帰国できた方は、長期的な帰国に確固たる信念を持ちつつ、凍える寒さで食料も足りない中、「毎日をどう生きのびるか」に焦点を当てて過ごしていたそうです。
この記事を読んで、今の私は完全に衰弱していくタイプだなと。
長期的な事業運営の成功に確信を持ちつつ、「いつ黒字化できるんだろう」ではなく、「毎日のKPIをどう達成するか」だけに焦点を当て、またKPIを達成しても成功しなかったならただKPIを見直す、そうした愚直な日々を続けることこそが大切なんだと改めて気づかせてもらいました。
当たり前のことではあるのですが、「こんなに黒字化に至らないのは自分に職種適性がないからだろうか」「キャリアアドバイザー経験者であればとっくに黒字化していただろうな」など、日々の業務の中で気持ちが悪い方に引っ張られていくことも多々あるので、そうした時にはこの話を思い出そうと思います。
今何かに頑張っていても結果が出ないと感じられている方がいたら、一緒に毎日を一生懸命に過ごしましょう!
最後までお読みくださりありがとうございました。