どうも!
UNROOFで営業・広報統括をしている岩城です!
今回私がUNROOFについてブログを書くことになりました。
ウェブ上ではまだ事業統括となっていますが、バセドウ病になったりいろいろあって現在は広報統括という役割としてUNROOFを成長させるべく活動をしています。
ただ、UNROOFに対する思いは地球上の誰よりもある!と思っているので、ぜひ今回ブログを書かせてもらいたい!となったわけです。

 

いわゆる社会起業家として入社したわけではない私が、なぜこんな思いに至ったのか。
そして、今UNROOFはどこに向かっているのか。
正直な思いを書き綴ってみようと思います。

 

1、ボーダレス・ジャパンへの中途入社〜自分が成し遂げたいことに出会うまで

 

私のプロフィールにも書いていますが、私は社会問題には全く関心ない状態でボーダレスジャパンに入社しました。
そんな私が、AMOMA、ビジネスレザーファクトリーでの商品開発を経て、現在のUNROOFにやってきたのは、
「いろいろなことに悩み、前に進めずにいる人に元気を与え、前進していく力を与えたい」
と思ったからです。

 

小さい頃からいろいろな場面で、私は
「運命は決まっているもの」
と言われることがよくありました。

 

何不自由なく、大きな悩みもなく過ごしてきた私でしたが、ずっとその言葉は胸の中に強く残っていました。
そして、
いや、運命は決まってるものじゃない。自分で選ぶものだ。
とどこかその言葉に反発している自分がいたんです。

 

そんな思いをずっと抱いていた私は、バングラデシュの事業を通じて、運命を自分で選べずにいる人がいることを知りました。
当時商品デザインをしていたのですが、だんだんと
「もっと直接人と関わって、前に進む力を与えていけないものか」
と考えるようになりました。

 

2、UNROOFとの出会い〜多様性実現への課題
そんな思いを持って、ひとしきり迷走したのちに、私はUNROOFの前身であるJOGGOの久米川工場に行き着いたんです。
障害者雇用がどうとか、そういうことには全く興味がない状態で工場で働くことになった私。
正直、めちゃくちゃ覚悟を持っていたかというとそうではありませんでした。

 

最初「障害」という言葉を聞いた時、正直私の中には固定観念がありました。
”いろいろできないことがある”
”コミュニケーションがとりづらい”
などなど。
ところが、実際に現場のみんなと働いてみると、時間が経つにつれ、
かなり凸凹はあるものの、一人一人のメンバーがとても素晴らしい人間
だと感じたんです。
そんな彼らの話を聞いていると、これまでなかなかいい職場に巡り合えず、ようやくここへたどり着いたことがわかりました。
「障害」という言葉一つで、「あなたはこういう人だ」と言われている現状に、なんだか私はやるせない気持ちになりました。
障害のある人ではなく、なぜその人そのものを見ていけないんだろうと。

 

一方で、障害の有無に関係なく、みんなが一緒に働いていく中での課題も見えてきました。
それは、
①価値観・背景の全く違う人たち同士がどうやってフラットなコミュニケーションをとれるか
②それぞれの個性をいかに結果につなげていくか
ということです。

 

まずは、価値観・背景の違う人たち同士がともに認め合い働いていくことの難しさ。
これは障害があるとかないとかに関係なく、その人が生きてきた環境、これまでの経験によって作られてきたものが、どうしてもぶつかり合ってしまうということです。
正直、工場内のコミュニケーションは全くできておらず、お互いのことを責め合っていたというのが実情でした。

 

もう一つは、どうやって一人一人の個性を生かして結果につなげていくかということ。
口で言うのは簡単ですが、実際に個性を生かすというのはとても難しいことだと感じました。
一人一人のできることが違いすぎて、全く同じものを同じようには作れない。
理想を掲げていても、結果が出なければ、ビジネスとしては成り立ちません。

 

3、本当の意味での”多様性”を実現するために
紆余曲折の末、今トライしているのは、この2つです。

 

①フラットなコミュニケーションを生み出すための仕組み作り
新しい仲間が作ってくれた在庫管理システムやチャットツールを使って、余計な摩擦を生まないようにする。
メンバー一人一人がお題を出して、みんなで一緒に考える場をつくる。
などなど、様々な背景を持つメンバー同士が、フラットに関われる場作りを進めています。

 

②個性を生かした商品作り
一人一人できることが違うのであれば、一人一人違うものを作ればいい。
そういう発想で、職人発信の商品作りを推進しています。
どこにでもあるものをお客様に届けるのではなく、UNROOFの職人だからこそお届けできるものを作っていこうとチャレンジをしていっています。

 

写真は、発想することが得意な職人が発案した革の赤べこです。
まだまだ事業としては全く軌道に乗っているとは言えませんが、ここにきて職人のみんなの意識は大きく変わってきました。
これまで自分の意見をあまり言ってこなかったメンバーも積極的にアイディアを出すようになってきたんです。
先日、工場のみんなで決めたUNROOFのビジョンがあります。

 

”地球総人口 x 普通 = 多様性”

 

自分たちだけが幸せになるのではなく、もっともっと多くの生きづらさを感じている人たちが、自分の普通を否定されない社会を作っていきたい。
本気でそう思ってUNROOFのみんなは日々ものづくりをしています。

 

多様性というのは、ただそこにいろんな人がいるというだけでは実現できないものだと思います。
様々な価値観や背景を持つ人たちが、それぞれの個性を生かし生き方を選んでいける状況ができて、初めて多様性が実現できるんじゃないでしょうか。

 

障害の有無に関係なく、誰もが自分の可能性を信じられる社会
そんな未来を夢見て、これからもUNROOFのみんなで一緒に、チャレンジを続けていきます。

 

3月13(土)から、毎週土日にショップスペースもオープンすることになりましたので、お時間あればぜひぜひ東村山までお越しください!!
土日は私がいるので、事業のお話を聞くだけでも全然大丈夫です!

 

UNROOFファクトリーショップ
土日 11:00-17:00OPEN
東京都東村山市栄町3-3-2 ナズ久米川レックス1階