皆さん、こんにちは。SAKURA Home Serviceの水流早貴です。約1年ぶりの更新です。お久しぶりです。

私はインドでスラムの女性支援のためのハウスクリーニング会社を経営しています。

さて、インドで起業して早1年5カ月がたとうとしていますが、今回のブログでは私が考える「社会起業家の役割」について話そうと思います。

スラムの女性達と日々向き合う私が思う、社会起業家の役割。

それは、読み書きできない、スキルがなく、非効率ゆえに社会から取り残された彼女たちが自分の足で立っていける「機会を創ること」。

小学校も中退して、ちゃんと学校で学んだこともなければ、会社に入って人と協力しながら仕事を進めたこともない彼女たちが、一から学び、人として成長しながら、経済的にも自立していく。

そんなある意味、学校のような役割を担う機会を創ることがわたしの社会起業家としての役割だと思っています。

わたし達とは育ってきた環境が全く異なるスラムの女性たち。まずは彼女たちが見ている世界を理解しようとすることから始まりました。

「プロフェッショナルな立ち振る舞い」と言われても、プロの動くさまを見たことがなければ、当然ながらどうあるべきか想像することすらできません。

教育を受けていないという事は、トレーニング内容を理解する素地がなく、理解するまでに時間がかかります。

スラムという不衛生な環境で育ってきたら、衛生観念の前提も私たちと大きく異なります。

会社に所属せず、契約書も交わさず個人で働いていたら、就労への価値観も異なります。

個人メイドとして働き、家主の「明日からもう来なくていい」の一声で仕事を突然失うかもしれない環境下にいれば、いつクビにされるか分からず怯えて思ったことも言えない、

メイド文化が当たり前のこの国では、感謝や称賛をされることもなく、自己肯定感を感じにくくなってしまいます。

これだけ私たちと見えている世界が異なると、SAKURA Home Serviceが目指すプロフェッショナルなサービスとは、大きなギャップが生まれます。

マナーやあるべき態度が分からず、プロフェッショナルな動きができない、
理解するのに時間がかかり清掃クオリティがなかなか上がらない・・・。
文字が読めないと、専門洗剤の名前や種類を覚えるのに時間がかかってしまう。

これまで、様々なオペレーション課題、育成課題と向き合ってきました。

何でそんなことも分からないんだろう・・・
何回言ったら覚えられるんだろう・・・

問題が起きるたびに、

スラムの女性たちをプロに育成するってやっぱり難しい。
立ち上げ期なので経験のある人を雇った方が事業として早く前に進むのではないか、、

という考えが何度も頭に浮かびました。

でも、みんなと向き合い、オペレーション改善やトレーニングの仕組みを地道に作っていく中で、気付けたことがありました。

それは、一つ一つステップを示してあげれば、ゆっくりでも着実に仕事を覚えて、みんな成長していくということです。

ある意味、小学生の子でもわかるレベルで、分かりやすく進むべき道、手順を示してあげること。さらに、向上心を伸ばし、より頑張りたいと思える仕組みがあること。

機会を創るとは、つまり成長のステップを示してお膳立てをしてあげることだと思います。

まだインド事業はスタッフ6名と小さな組織で、道半ばです。

でも、今後20人、60人、100人・・・とより多くのソーシャルインパクトを生みたいので、組織が大きくなっても確かなクオリティのサービスを提供し続けることのできる強い組織を目指して、引き続き、みんなの力を最大限発揮できる仕組みを作り続けたいと思います!